自筆証書遺言でよくやるNG
自筆証書遺言のチェックを頼まれてみると、失敗した自筆証書がたくさんあります。
例えば、夫婦で一緒に遺言をしている場合、ワープロで書かれているという基本的なところではねられてしまうものがあります。日付がスタンプというものもあります。
次に、死亡が危急している場合に「添え手」をする場合がありますが、これは激しい争いを招くことになります(最判昭和62年10月8日)。
実務的には避けた方が良いといえるでしょう。
しかし、カーボン用紙はOKです。
さて、他人作成の図面を用いる場合は結構失敗しやすいといえます。
基本的には、自筆証書との一体性があると判断されれば良いのですが、他人作成の図面を添付しないと意味が分からない土地などの場合は公正証書遺言によることが妥当と考えられます。