偽造と思われる遺言書が見つかったとき
私の夫である隆聖は、胃がんのため入院先の病院で亡くなりました。その後、病院で書かれたという遺言書がみつかり、その内容は愛人である未依に全部の財産を残すというものでした。筆跡もおかしいですし、夫は入院直後から意識がもうろうとしていたり危篤であったり、意識は混濁していたことから、この遺言書は偽造と思われます。どうすればいいのでしょうか。
本件は自筆証書遺言ということになりますから、まずは検認の手続きをとります。そのうえで遺言書の無効調停を提起することになります。合意は一般的に未依さんとは難しいでしょうから遺言無効確認の訴訟になることが多いと考えられます。
もっとも、生前の遺言意思が有効なものであるかどうかは、胃がんの場合、ずっと危篤状態とも限らないと思いますので、弁護士に相談されることをおすすめいたします。